編集部員A(以下A) いやー、今回はホンッとにヤバかった。落ちるかと思いましたけどなんとかなりましたねー。
編集部員B(以下B) そのぶん文章がだーいぶ練り込み不足ですけどね。なんつーか、90年代〜現在に至るまでの出来事をそのまんま並べた年表みたいな文章になっちゃったっつーか。
A いやいや、まあそうなんですけれども、今までこの90年代中後期のデザインのデジタル化に伴うムーブメントと、それがオタク界隈へどう流入していって、現在までに至るのかをまとめた文献とかがあんまし無かった、というか僕が知ってる限りでは無かったんですよ! このままだと風化して忘れられちゃうから、まずは「何が起こって」「どういう影響があったか」っていうのを、できるだけ「オタク&デザイン」の面から記録しておかないとなーっと思ったわけでしてですね。ある程度の史実列記&年表状態になっちゃうのは仕方ないんですってば!
B それにしても読みづらい文章になってるのは否めないですよねーコレ。「結局何が言いたかったのコレ」ってなりますよ読者の方々は。どーなんですかそのへん。
A ううううう、いやコレ最初はそもそも「とらのあなのロゴのデザインは、なんで(オタクショップのロゴの中では比較的)洗練されているのか」っていうのを説明しようとしたのがそもそものキッカケだったんですよ。んで取材とかしてたらですね、とらのあなのデザイン全般が洗練されて行ったのは、どうもユーザーであるオタク側の(デザインやライフスタイルに対しての)嗜好の変化と連動していた気配がしたんですよ。んじゃあ何故オタク側の嗜好が変わったのかっていうのを説明するためには、90年代のデザインのデジタル化に伴うムーブメントと、そうしたデザインのムーブメントを取り込み始めたオタクシーンについて触れざるを得なかったわけです。んでこの90年代中後期あたりの「デザイン&オタク」の動きって、説明しだすと絶っっっ対に長くなるのは分かってたんですよホントに。もう超絶メンド臭いの。で、ここに足突っ込むと「虎の穴」の話からかなり逸れちゃうので、触れるか触れまいか迷ってたんです…。
B でも触れちゃったわけだよね。
A いやさー、さっきも言ったんだけど、この90年代を起点とする「オタクとデザイン史」って、誰もまとめて書いてくれないんだよね。「ハイエンド系とはなんぞや」「デザイナーズリパブリックとはなんぞや」「エースコンバット3とはなんぞや」「デザイナーズフォントとはなんぞや」みたいに、局所的にはすんごい詳しい文献がWeb上にもあるんだけど、比較的最近の出来事だから、こうしたそれぞれの出来事を一貫した流れでまとめた文献ってのが見当たらないんですよ。いやどっかにあるのかもしれないけど。でね、この90年代中後期に盛り上がった「デザインのデジタル化に伴うムーブメントと、それらのオタクシーンへの流入」って、僕的視点で見ると、「オタクに於けるデザイン史の、紀元前/紀元後」みたいな部分なんですよ。いわば、オタク側にデザインに対しての批評眼が備わり始めた、最初の時期だと思うんですね。でも、そうした視点で90年代〜現在までをつなぐ文献が無いから、どんどん忘れ去られちゃっていってる気がしたんですよ。それって勿体ないじゃないですか! デザイン系同人誌が最近増えてるよーな気もするし、忘れ去られてしまわないうちに、「オタクに於けるデザイン史」というのを、「とらのあな特集」という本筋から逸れてでも良いから、今のうちに提唱しておこうかしらー、とか思っちゃったんですよ! そのホラ、「わんぱくでも良い、たくましく育って欲しい」みたいな。
B いちいち分かりづらい例えを挟まなくてもいいよ! 人は10代の頃に見たモノを神格化するって、こないだ2chスレまとめブログみたいなとこでも言ってたしなー。アンタのもその類いじゃないの?
A いやいやいや、90年代のデザインのデジタル化に伴うムーブメントはガチでヤバいですって! ってこの「90年代の(中略)ムーブメント」って何回も言うのダルいな。なんか良い名前付けらんないかな。
B んー、じゃあ「デジタライズデザイン」で。
A ププー、だせえ! 何その必殺技みたいなの。
B あんたが言い出したんじゃないスか!
A うるせえ!喰らえ「デジタラ〜イズデザイン」ッ!
B てめえええ!
A いやもういいいや、無難に「デザインのデジタル化」でいいや。なんかだいぶ語弊がありそうだけど、そのうち誰か偉い人が命名してくれるだろうから、ここでは「デザインのデジタル化」で。

   
  

Copyright 2006 OTAKU × DESIGN and BALCOLONY Inc. All Rights Reserved.