06.8.16
「というわけで夏コミ特別拡大版で3回に分けてお送りする『三日に一冊、気になる装丁』のコーナー、第一回ですよ。」「既に"三日に一冊"とか完全に無視されてますが。」「いやその昔『光画部時間』ってのがあってですね、つまり僕らはそういう時間軸で更新しているワケです。」「そういう読む人を選ぶ例えはいい加減やめませんか。」「ま、ともかく夏コミで入手してきた同人誌の中でもデザイン的に気になったモノについて、好き勝手にあーだこーだと語る場なんですが、まずはコチラ。」JH科学さんの新刊『MOT Science オフィシャルガイドブック』ですね。」「『オタクとデザイン制作日誌』でも以前にJH科学さんには触れているんですが、今回の新刊もなかなか面白い仕上がりとなっております。」「コレはアレですか、クリアファイルに同人誌が収納された状態で売られてたんですかね。」「そうそう。なんというか、限られた予算で上手く高級感を演出しています。」「単なるクリアファイルだとあんまり嬉しくないかもしれないんですが、コチラはちゃんとクリアファイルにもデザインが施されていて、プレミアム感漂う仕様になってますね(左写真)。ちょうどクリアファイルに印刷された文字と中身の同人誌が重なって、なんていうの?ちょっとSFな気分?」「似たような手法のオタク書籍としては、"アナハイム・ジャーナル"とかがあるんですが、それを低予算で再現しているあたりにコダワリを感じますね。なんでも工夫次第で面白く見せることができる、その好例なんじゃないかと。」「ところで表紙に凝ってる同人誌とかって、意外と中身が単なるイラスト集だったりしてちょっとガックリ、なんてことありますけどそのへんどーなんですか?」「いや確かにこちらの本も基本的にはイラスト集なんですが、そのイラストの見せ方にもひと工夫あってなかなか面白いんですわ。」「ほほう。」





「と、コチラが中面ページなワケですが、イラスト+設定資料といったつくりになってます。舞台設定としては魔法と科学がごっちゃになった架空の日本(主にアキバ)なんですが、イラストに描かれた風景が実際にアキバの地図上でどのへんの風景なのか、といった解説&地図が加えられています。」「実際にアキバへ足を運んだことのある人にとっては面白いでしょうね。『ドンキのあたりはこの世界ではこんな風になっちゃってるよ!』とか。」「イラスト自体も描き込みがスゴいことになってるんで、元ネタを探しながらニヤニヤするのも一興。」「気持ち悪いな!」「いやー、でもコレ設定とか絵とかじっくり読んでたら1時間くらい潰せますよ!」「しかしこのイラストも横に地図とか設定とかが無かったら、ここまで時間が潰せるモノとして成立してたかどうか。」「そうなんですよ。もちろんコレ絵はホント凄いんですけど、それにアキバの地図とか加わることでホント面白いモノに昇華されてますよね。こうした試みって意外とアタリマエのようで、なかなか意識してやっている人は少ないっていう。」「この本、ページ数は少ないんですけれどもこうした見せ方をしていることによってきちんと読めるモノになってるんですよねえ。ページ数が少ないことを見越して、狙ってこの解説を配置したとしたら、すごく成功してるんじゃないかと。」「なるほどプロピアみたいなもんですね?」「や、全然違います。」


  

  

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